教えて!センパイ!

水族館編

本日のお仕事

水族館の飼育員

水族館のアルバイトはちょっと楽しそうで、タピオでなくともわくわくしちゃいますね!
生き物を飼育するだけでなく、展示場の管理や来場者対応など、その仕事量は膨大!一見のんびりしたカメ田先輩ですが、手際よく仕事をこなす姿はやはりプロ。
ただ一番忙しいのはカメだと思って飛びついてくるお子様たちへの対応かもしれません…?

実際に働いている方にお仕事のアレコレ、聞いて見ました!

取材協力:すみだ水族館/展示飼育チーム 唐澤 愛さん
生き物を飼育するお仕事ですが、ほかのお仕事ではない水族館ならではの魅力は何ですか?
いきものとの距離が近いことが魅力です。

私たち飼育スタッフは、魚やペンギンなどのいきものたちをそれぞれ「個」として見て、接しています。同じ種のいきものでも、それぞれを見分けながらよく観察していると、よく食べる日、機嫌が悪い日など、日によって様子が異なり毎日が新鮮で楽しいです。

真剣にいきものたちに向き合うことで、「ああ、こういうことをしたいんだな」「今日はこういう気分なのかな」といきもの気持ちをだんだんと感じることができるようになってきて、心の距離も縮まるように感じます。
このお仕事に一番やり甲斐を感じる部分はどこですか?
基本的なことではありますが、自分が担当しているいきものが健康で、その姿をお客さまに見ていただくことです。
ときにはいきものが体調を崩して治療が必要な場合などもあるため、元気で活き活きとした姿をお客さまに見ていただけることが一番のやり甲斐です。
逆に水族館ならではのトラブルなどはありますか?
「東京大水槽」に潜って魚たちにゴハンをあげていると、体長が約2メートルもある大きなマダラエイがついてきて、ゴハンを頂戴とおねだりしてきます。マダラエイが元気な証拠なので嬉しいのですが……背中にのしかかられたり、マスクをずらされたり、時計をかまれたりしてしまうので大変です。

入社したときから潜水の基礎を練習しているので、もし何かあっても冷静に対応します。また、時計は丈夫なものを使っているので、噛まれても壊れませんでした!
この仕事にはどんな人が向いていると思いますか?
いきもの、お客さま、一緒に働く仲間に対して思いやりを持つことができる人が向いていると思います。

また、飼育作業だけでなく、お客さまにいきもののことを伝えることも大切な仕事なので、知識だけではなく明るさや社交性、様々な角度からいきものの魅力を引き出しお客さまに伝えることができる力も必要だと思います。
お仕事中にあった、変わった出来事や面白かったことなどを教えてください。
「東京大水槽」に潜って清掃をしていたとき、ハナミノカサゴがずっと後ろをついてきました。
「何をしているの?」と気になった様子で、こちらをじっと見つめているのが可愛らしかったです。
いきものたちは飼育スタッフのことを意外とよく見ているんです!
あなたにとって(一言でいうと)この仕事とは?
愛があふれている仕事!!

飼育スタッフは、いきものたちが元気でいること、ゴハンを食べること、成長すること、誕生したことなどに感謝しながら、たくさんの愛情を持って接しているからです。