第13回
2018.07.06
教えて!センパイ!
アニメスタジオ編
本日のお仕事
アニメスタジオ
記念すべきセカンドシーズンの幕開けはアニメスタジオでのアルバイト……。
ちょっとメタなネタですが、この作品がどうやって作られているのか実際に制作を手掛けているTomoviesのスタッフにお話を伺ってみました。
取材協力:Tomovies
ちょっとメタなネタですが、この作品がどうやって作られているのか実際に制作を手掛けているTomoviesのスタッフにお話を伺ってみました。
取材協力:Tomovies
実際に働いている方にお仕事のアレコレ、聞いて見ました!
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アニメ制作のお仕事の流れを教えてください
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まずは脚本家さんから頂いたテキストを元に、監督が絵コンテを描き上げます。ここでキャラクターの動きや演出、画面のレイアウトなどが決まります。それを『Vコンテ(動画コンテ)』という簡単な動画にして、実際にセリフや演技が入った場合どのくらいの長さのカットが必要なのかを決めます。これと同時並行でイラストレーターさんが絵の素材を描きます。
アニメーターはこのVコンテをもとにイラストを配置していき、各カットのアニメーションを制作します。アニメーションができたら『撮影』でエフェクトや色の調整を行い、『レンダリング』という映像の書き出し作業をします。
完成した映像に声優さんが音声を吹き込み、音響さんがBGMや効果音をつけてアニメの出来上がりです!
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新人スタッフにまずやってもらうことはなんでしょうか?
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Tomoviesでは一般的なセルアニメーションとは異なり、イラストを映像制作ソフトで動かすという手法を取っています。
初めてのかたにはまず、イラストレーターさんが描いた絵をアニメーションに適した形にレタッチしてもらうことから始めていただきます。具体的には一枚絵を紙人形のようにパーツ分けしたり、アニメーターがなるべく作業しやすくなるよう、それぞれの素材に名前をつけてもらったりします。
シンプルですが、全てのアニメーターの作業しやすさに関わる非常に大事な工程です。
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スタジオで心掛けていることはなんですか?
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Tomoviesは監督やプロデューサー含めてスタッフ同士の距離が非常に近く、とても居心地の良いスタジオです。
アニメーションの制作においても「ここはもっとこうしたらどうだろう?」という自分の意見を積極的に取り入れてもらえるので、絵コンテや動画コンテを見たときに『こんな状況のとき、きっとこのキャラクターならこう動くんじゃないかな?』『こういう風にしたら絶対カッコイイ・カワイイ!』という想像力を常に働かせて、良い絵を生み出せるよう心がけています。
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新人によくある苦労はなんでしょうか?
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担当する案件によってはタイトなスケジュールで動かないといけないこともあるので、自分がどのくらいの作業をできる人間なのかを把握するまでには、目測を見誤って締め切りの日付にドキドキすることもしばしば……。
また、複数のクリエイターさんと共同で作業をすることも多いのですが、他の方のデータを引き継いで中を覗いたときに「これ、どこに何が入ってるのー!?」とビックリすることが度々あります。
これもたくさん経験していると段々慣れて「たぶんここだな」とわかるようになります。笑
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このお仕事の魅力はなんでしょうか?
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自分の頭の中で想像した情景を、自分の手で、他人が目にできる形として生み出せることです!
実際に携わった作品がお茶の間やWEB上や映画館、様々なところで公開された時の感動はひとしおです。
またイラストレーターさんをはじめ、同じように作品制作に携わる様々なクリエイターさんと関わることができるのも大きな魅力です。
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自分にとってこのお仕事とは?
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様々な工程や人とのやりとりの線を繋いでひとつの作品にする、お裁縫のようなお仕事だと思っています。